長年ポルシェ356Bを所有されているオーナーがレストアを行うことを決意。BugSpotに入庫となりました。当社ではポルシェ356のレストレーションも行っております。

Kanetsuka's 1963 Porsche 356 B
モール類、灯火類、バンパー、ウィンドウなどを丁寧に取り外していきます。
まずはルーフの剥離、板金修理からです。
 
ボディパネルの修正が終了したところで、メタルパテを薄くあてて表面を整えていきます。
メタルパテは最終的にはここまで薄くなりました。当社ではパテの使用は最小限に抑えます。
仕上げにサフェーサーを吹き付けます。
ルーフのボディワーク完了。
美しい仕上がりになりました。
続いてフロントセクションのボディワークを開始します。塗装を剥がしていくと、これまでのヒストリーが見えてきます。
フロント左前は過去に板金が行われた痕跡が色々出てきました。
左前が大がかりな板金が行われたようです。

袋状の構造になっていて、困難が予測されていたボンネットの板金でしたが、幸い比較的容易に凹みを修正することができました。ボンネットの塗装を剥がしていきます。

塗装がキレイに剥がれました。
ボディ後ろは大きな板金歴もなくキレイな状態です。
ボディ全てが絶妙な曲面で構成されているポルシェ356のボディレストアは板金職人の腕の見せ所。
ボディーロッカー回りは腐食が進んでいる箇所もありました。
ボディサイド回りの作業を進めていきます。
インナーフェンダーには気になる箇所がいくつもあります。これは過去に施した腐食箇所の修正でしょう。
フロアのフロント部分には腐食による穴も発見。センタートンネルの最前部です。
ただフロア全体的にはいい状態ではないでしょうか。
水が入りやすい箇所だけに、今回のレストアでしっかりと手を入れていきます。
他にも下回りは痛みが何カ所かありました。
先ほどの腐食箇所をインテリア側から見たところ。
別の角度から見てみると地面が確認できます。
腐食箇所を切り取ります。
新しいシートメタルをあてがっていきます。