オリジナル派の方、ビンテージ派の方! Bus SpotではVW工場で製造された当時のオリジナルスペックを忠実に再現したエンジン製作、オーバーホールを行っています。

また VW初心者の方は最初はチューニングなど考えずに先ずは本当のオリジナルの味を知ってください。きちんと組まれたノーマルスペックの1600ccエンジンは本当に乗りやすいのですよ! 基本に忠実に組み込まれていく様子をご覧ください。

オリジナルスタイル エンジンオーバーホール
1961年型ワーゲンバス(タイプ2)パネルバンに搭載したエンジンです!

コンロットはビックエンドの真円度を測ってから組みつけていきます。

クランクシャフトはセンターの曲がり、摩耗をチェックした後に規定値を超える場合は内燃機屋さんに加工をお願いします。
問題なければこのようにコンロツト、メタル、ギア等を組み付けていきます。
クランクケースは、ジャーナルの真円度を計測、各部の摩耗をチェックした後にクリーンしてから使用します。場合によっては、メインジャーナルを0.5mm、1.0mm、1.5mmとオーバーサイズにボーリングします。
片側のケースに組み上げたクランクシャフト、カムシャフト等をを組みつけていきます。
ショートブロックまで組み上がったエンジンです。この時点でオイルポンプ、ドレーンプレート等は組み付けます。
そして肝心のクランクシャフトのエンドプレイ調整です。これをしっかりやらないと焼付きの原因にもなります。
Newピストン&シリンダーです。多少のボアアップをするのでしたら、この時点で87〜88mmまでのピストン&シリンダーをチョイスしていただければ良いのです! VWのエンジンは簡単にボアアップが出来るんですよ!
バルブガイド交換、バルブシートカット、バルブフェース研磨、シリンダーサーフェイスカットが終わったヘッドです。
シリンダー&ピストンを組み付けて行きます。
プッシュロットチューブは一番オイルリークの原因になる場所です。シールの組付けには神経を使います。
片バンクにヘッドまでが組みつけられた状態です。
そしてやっとFLAT−4のエンジンの形になってきました。

バルブを開閉させるロッカーシャフトの組みつけです。バルブクリアランスの調整はこのロッカーでやるのです。

カチャカチャうるさいエンジンは、このバルブクリアランスを調整すると、静かになりますよ!
コンプリート一歩手前、キャブレターの取り付けです。
しかし気おつけなければならないのは、キャブの座面の歪みです。このマニホールドも若干ゆがんでいたので平面を出すように削りました。アイドリングの安定性が無いエンジンは、ここを見てみると意外と歪んでいる事がありますよ!
そして無事’61パネルバンに搭載完了!